こんにちは!
モリエコ事務スタッフ、ことりです。
17の目標、今回は5回目、SDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」についてです。
「ジェンダー平等を実現しよう」とは、すべての人が性別にかかわらず平等に機会が与えられる社会をつくることが目的とされています。
具体的には、すべての人が自分らしく生きるために、さまざまな差別を受けることのない社会をつくることが目的です。
すべての人が性別にかかわらず平等な社会をつくるためには?
今回は目標5「ジェンダー平等を実現しよう」について
①SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」に関しての現状
②建設業として取り組めること
③モリエコが取り組んでいること、取り組めること
の3点について書いていきたいと思います。
みなさん「女の子だから」「男の子だから」と言われたことはありませんか?
男女の違いには身体のつくりのほかに長い歴史の中で社会的・文化的な役割の違いがあります。
「男性はこうあるべき」「女性はこうするべき」などみんなが無意識に決めつけている男性と女性の違いをジェンダーといいます。
たとえば「外で働くのは男性で、家のことをするのは女性」や「男の子は青色、女の子はピンク色」など決めつけることです。
こういった先入観によって、ジェンダーの差別や不平等を生んでしまっています。
世界では、女性だからというだけで、
・教育を受けられない
・心身ともに大人になる前の10代で結婚・妊娠・出産する
・人身売買で売られてしまう
など、様々な差別を置けるケースがあります。
また大人になっても、
・外で自由に仕事をすることは許されず家事や育児に専念するしかない
・家庭の中で暴力を受ける
など、差別に苦しむ女性も少なくありません。
世界中の女の子や女性のうち、18歳になる前に結婚した人は6億5000万人、毎年1200万人が子どものうちに結婚しているといわれています。
(18歳になる前に結婚することを児童婚といいます。)
南アジアは児童婚がもっとも多く行われている地域で、世界の児童婚の44%(2億8500万人)を占めています。
南アジアの次に多い地域はサハラ以南のアフリカで、世界の児童婚の18%(1億1500万人)を占めています。
子どものうちに結婚することは、女の子の人生に多くの影響を及ぼします。
例えばエチオピアでは、子供のうちに結婚した若い女性の大半が、20歳になる前に子どもを産んでおり、子どもの花嫁は妊娠・出産に関してきちんとしたケアを受けていないことが多いです。
さらに同じくエチオピアの結婚している10代の女の子たちは、結婚していない10代の女の子たちと比べて学校に通えない割合が3倍も高くなっています。
性の違いというと、これまでは多くの人が男性・女性でわけるのが一般的でした。
しかし、新しい性の考え方として「LGBTQ」という人たちの存在を社会が受け入れることが大切になっています。
LGBTQ…生まれつきの性別ではなく、身体と心の性が違う人や恋愛対象が同じ性別の人だったりする人などのこと
レズビアン(女性同性愛者)…身体は女性で、恋愛対象は女性
ゲイ(男性同性愛者)…身体は男性で、恋愛対象は男性
バイセクシャル(両性愛者)…女性も男性も恋愛対象
トランスジェンダー…生まれた時の性別と自分で認識している性別が異なる人
クエスチョニング…自分の性別がわからない、決めていない人
クィア…性的少数者(セクシャルマイノリティ)の総称
LGBTQの人たちは、様々なシーンで差別を受けやすい立場にあります。
どんな性のあり方でも、お互いを思いやり、平等であることを大切にしていきたいですね。
男女の格差を比べた2021年の「ジェンダーギャップ指数」によると日本は156ヵ国中120位。
この順位を見てみなさんどのように感じられましたか?
私はきっと男性と女性で感じ方が大きく違うのではないかと思います。
しかしこの順位は、社会の中で男性女性が平等であるために、日本の社会が解決していかなくてはいけない問題がまだまだたくさんあるということだと思います。
ジェンダーギャップ指数…経済・政治・教育・健康の分野で男女の違いを比べたもの。
日本は教育、健康の分野ではほぼ男女平等ですが、労働力、企業の幹部などの男女の割合を比べた経済の分野は世界平均と同じくらいでした。
そして政治家などの男女比を比べた政治の分野では大幅に女性の人数が少なくなっています。
ジェンダーの平等を実現するという点では、世界から見ても遅れている日本。
例をあげて考えてみましょう。
女性が妊娠・出産で働けなくなってしまうのは仕方のないことです。
女性にしか子どもをお腹で育て、守り、産むことはできません。
これは身体的男女の差です。
しかし女性が育児をしながら安心して働き続けるためにはどうでしょうか。
子どもを預ける保育園は欠かせません。
結婚・出産後も働く女性が増えているのに、保育園の数、保育士の数が圧倒的に足りず、大きな社会問題になっています。
また出産後働きたい女性が保育園に入園申込をするには就労証明書が必要です。
その就労証明書を出してもらうには会社に勤めなければ書いてもらえません。
しかし会社側は働き始めてから子どもを預ける先がないと雇ってはくれません。
ニワトリが先か卵が先かとまでは行きませんが、子どもを抱えての復職活動はとても大変なものがあります。
身近な自分の家でもジェンダーを考えることができます。
ジェンダーの平等とはお父さんとお母さんが仕事も家事も育児も、すべてにおいて協力し合い、同じように分担することです。
みなさんのお家では、家族それぞれがどんな家事をどれくらい分担していますか?
書き出して比べてみると、我が家のジェンダーバランスが見えてくると思います。
家事の量だけでなく、その大変さの違いについても家族で話し合えるといいですね。
家事育児の分担が見える化すると話題のチェックシートもぜひ使ってみてください。
またアプリも出ていたのでぜひご家族と共有してみてください。
ちなみにことり家はこのようになりました。
ゆっくり、じっくり夫と話し合いたいと思います。
家事を見て、話そう。Yieto(イエト) ←こちらはアプリになっています。
力仕事のイメージの大きい建設業ですが女性が活躍できる場面はたくさんあります。
そこで私が考えた「建設業として取り組めること」は以下です。
・女性が働きやすい職場環境の整備
女性がライフイベントに対応しやすくなるように、フレックスタイム制の導入やシェアオフィスの活用、看護休暇など、子育てなどをしている女性も働きやすい制度の整備
また工事現場でも女性活躍をサポートするために女性用の更衣室やトイレの設置など環境の整備
・男性の育児休業、介護休暇の取得、女性役員比率の増加
男性も積極的に育児ができるよう育児休業の取得、介護休業の取得を図る
女性役員比率の増加を図る
長い間、男性だけの社会だった建設業では、変えていくことは大変かもしれませんが、男性も女性も活躍できるよう平等に働きやすい環境を作っていくことが大切ではないでしょうか?
モリエコは少人数の会社ですが、子育て世代の従業員が産前産後休業、育児休業を近年継続して取得しています。
私ことりも2021年に出産したのですが産前産後休業、育児休業をあわせて1年3ヶ月取得しています。
コロナ禍で長期間休んでも復職できる場所があると思うと安心して出産・育児に専念することができました。
また今年に入り男性従業員も育児休業を取得しています。
この秋にもう1人男性従業員が育児休業を取得する予定です。
男性、女性にかかわらず、仕事にも育児にも専念する環境を整えています。
ジェンダーの平等はSDGsの目標でもある持続可能な社会を築くための基盤になると思います。
ジェンダーの格差や偏見による差別がなくなれば、苦しむ人が減るだけでなく、文化や経済、公共サービスなどのよりよい発展に繋がるのではないでしょうか?
みなさんも、まずは家庭や職場など身近なところからぜひ考えてみてくださいね。