普段、何気なく使っている言葉の中にも、実は多くの人が間違って覚えていたり、使っていたりすることがあります。
今回はその中の一つ、「上には上がいる」という言葉をピックアップします。
辞書で調べてみると「上には上がある」は掲載されていますが、
「上には上がいる」は掲載されていませんので正しくは辞書に掲載されている、「上には上が”ある”」です。
意味は、大多数の方が知っているとおり、「最高にすぐれていると思っても、さらにすぐれたものがある。 うぬぼれや欲望を戒める言葉。」という意味です。
「上には上がいる」という言葉は、自分と他人のように「人」を比べるときに使いませんか?
人を表現する場合、「ある」と言う表現ではしっくりこなくて「いる」の方がしっくりくるからなのかもしれません。
ただ、実際比べているのは、「人」ではなく「行為」や「状態」です。
自分より能力を持った人が「いる」のではなく、自分よりも才能や能力が「ある」という考え方なのです。