こんにちは!
モリエコ事務スタッフ、ことりです。
今年も桜の開花が発表されましたね。
お花見にわくわくするこの時期ですが、実は主役の桜にとって危険が迫っているのをご存知ですか?
今回はそんな桜のお花見のお話です。
東京では3/14に開花、(平年よりも10日早い)
大阪では3/19に開花、(平年よりも8日早い)
そして3/22には東京で全国で最初の満開が観測されました。
これは記録的な早さとなった2021年に並ぶ満開日で、平年より9日早い満開です。
この1週間では西日本・東日本の広い範囲で満開を迎え、桜の開花前線も東北南部まで到達する見込みとなっています。
桜の開花や満開日は気象庁標本木の観測基準に基づいて発表されています。
開花日:標本木で5~6輪以上の花が開いた状態となった最初の日
満開日:標本木で焼く80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日
ちなみに大阪府の桜の標本木は「大阪城 西の丸庭園内」にあります。
実はお花見は桜の木にとって負担がかかる行事になっています。
みなさんお花見をする際、食べ物や飲み物を持ち寄って桜を観ながら飲食されると思います。
その時、レジャーシートを桜の木の下に敷かれることが多いと思います。
しかしそのレジャーシートが原因で桜が弱ってしまっています。
息ができないと書きましたが、桜は植物です。
土の中の水分や栄養分を根っこから吸収して成長しています。
しかし根っこのある土の上にレジャーシートを敷いてしまうとどうでしょうか?
人の重さによって土が踏み固められてしまい、うまく雨水や栄養分が流れなくなってしまいます。
レジャーシートは通気性が悪く、土に酸素がたっぷりまわらない状態になります。
また日夜、お花見のレジャーシートを敷くと太陽の光があたらず、土の中で光合成をすることもできなくなってしまいます。
桜の木はそんな悪条件の中、毎年桜の花を咲かせています。
京都市の八坂神社の奥にある円山公園では毎年多くの方がお花見に来られます。
しかし昼夜問わずレジャーシートを使用した、場所取りをされたり、人が桜の木の下(根っこの上)を歩くことで桜が弱ってきていることが問題視されていました。
そこで2013年から通気性の良いゴザをお花見客に貸出されています。
レジャーシートで地面を覆うと空気を通さず、桜の根っこによくないことや、景観面もよくないことから、この貸出を始められました。
ゴザは畳の業界団体の方から提供されているそうです。
日本では奈良時代の貴族が始めた行事と言われています。
奈良時代は梅の花を、平安時代から桜の花を、古くから日本では春の訪れを楽しむ行事がありました。
そんなお花見の文化を後世の人にも楽しんでもらうために、桜の木の負担にならないお花見の方法を考えていけたらと思っています。
・根っこ周りの土を踏まない
・レジャーシート等はできるだけ通気性の良いものを使う
・ゴミや食べ物を残さず持ち帰る
モリエコでも社内で一度話してみようと思います。