こんにちは!
モリエコ事務スタッフ、ことりです。
2011年3月11日、午後14時46分。
宮城県牡鹿半島の東南東沖130kmを震源とするマグニチュード9.0の
東北地方太平洋沖地震が発生しました。
この地震によって発生した巨大津波によって甚大な被害が出てしまいました。
しかし最大震度7を記録した東日本大震災。
津波の被害がなかった地域では、建物の倒壊や損傷が相次ぎました。
実は地震被害(建物)と防水工事はとても関係していることをご存じでしょうか?
今回は地震被害(建物)と防水の関係性をお話ししたいと思います。
この地震により、場所によっては波高10m以上、最大遡大高40.1mにものぼる巨大な津波が発生し、東北地方と関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害が発生しました。
また巨大津波以外にも、地震の揺れや液状化現象、地盤沈下、ダムの決壊などによって、北海道南岸から東北地方を経て東京湾を含む関東南部に至る広大な範囲で被害が発生し各種インフラが寸断されました。
2022年(令和4年)3月1日時点で、震災による死者・行方不明者は2万2312人、建築物の全壊・流失・半壊は合わせて40戸5166戸が公式に確認されています。
震災発生直後のピーク時においては避難者は約47万人、停電世帯は800万戸以上、断水世帯は180万戸以上などの数値が報告されています。
復興庁の発表では、2022年11月1日時点の避難者などの数は3万1438人となっており、避難が長期化しています。
大阪府内で被害の大きかった地震といえば、みなさん1995年の「阪神・淡路大震災」を想像されると思います。
建物の倒壊や損傷など甚大な被害が出てしまいました。
この2つの地震は揺れの大きさはそれほど変わりなかったのですが、揺れの周期が「大阪北部地震」は0.5秒~1秒に対して「阪神・淡路大震災」は2.5秒~3秒と長く揺れました。
この揺れの周期が建物の被害の大きさに関係しています。
そのため「大阪北部地震」は全壊21件、「阪神・淡路大震災」は全壊104,906件と被害に違いが出ています。
もちろん代表的な原因として、躯体(柱や壁など)の耐震強度の基準が満たされていない、新耐震強度基準(1981年6月1日以前)の建物は揺れによって被害が出る可能性は高くなっています。
しかし実は普段の雨や災害レベルの豪雨による漏水が大きな原因になっていました。
年々激しさを増している異常気象による雨。
近年では
2018年7月の「西日本豪雨」
2018年9月「台風21号(関西地方)」
2019年8月「九州北部豪雨」
2019年9月「台風15号(関東地方)」
2019年9月「台風19号(東北地方)」
2020年7月「令和2年7月豪雨(西日本、東日本、東北地方)」
などが記憶に新しいと思います。
長雨や豪雨によって漏水などの被害も相次ぎました。
漏水によって建物の中に雨水が侵入してしまうと大切な躯体(柱や壁など)が腐食してしまいます。
柱などの木部が腐ってしまったり、鉄筋が錆びてしまったり、見えない場所でどんどん建物が劣化してしまいます。
木部が腐食すると、「木材腐朽菌(キノコ菌)」が発生してしまいます。
この「木材腐朽菌(キノコ菌)」の大好物(栄養)は木部の強度を維持するセルロース(繊維質)であるため、木部は強度を保てなくなってしまいます。
さらに木部が腐食し良い香りがすると、その香りに誘われて厄介な生物が住み着きます。
それは「シロアリ」です。
シロアリの大好物(栄養)も木部の強度を維持するセルロースであるために木部躯体(柱や壁)の強度はますます保てなくなります。
木部にとって大切なセルロースを破壊された状態で地震が発生してしまうと、建物は倒壊してしまいます。
大阪市立大学の地震による倒壊住宅の調査によると、「阪神・淡路大震災」で倒壊した住宅の8~9割は「木材腐朽菌(キノコ菌)」や「シロアリ」の被害が発見され、「劣化のある住宅」の全壊率は80%にも及んでいました。
一方「劣化のない住宅」は全壊と半壊を合わせても50%ということでした。
この建物を腐食させる「木材腐朽菌(キノコ菌)」や「シロアリ」が発生するには
①空気
②温度
③木部(セルロース等)
④水分(漏水)
が必要です。
この①~④のうち、どれがかけても「木材腐朽菌(キノコ菌)」や「シロアリ」は繁殖することができないのですが、①~③をなくすことはできません。
しかし④の「水分(漏水)」は防水工事によって防ぐことができます。
いつ発生するかわからない大地震。
人々が安心安全に暮らし、価値のある建物を維持していくためにも、一度建物の防水を見直してみませんか?
モリエコではバルコニーや屋上の防水工事はもちろん、外壁塗装や、屋上清掃なども承っております。
大雨や地震の被害が出てしまう前に点検もかねて、ぜひご相談ください。