• コラム

阪神淡路大震災から27年

こんにちは!
モリエコ事務スタッフ、ことりです。

1995年1月17日、午前5時46分。
淡路島北淡町野島断層を震源とするマグニチュード7.3の
阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)が発生しました。

震災当時、私はまだ生まれていませんが、京都市に住んでいる父と母から
「すごい地鳴りが聞こえたかと思ったらどーんっと揺れた」
「これは大変なことになった」と思ったと子どもの頃に聞いています。
また震災のことは小学校の教科書にも載っており、甚大な被害が出てしまったことを
授業で習う機会がありました。

しかし近畿圏に大きな被害をもたらしたにも関わらず
恥ずかしながら詳しく知りません。

実際どんな被害があったのか、どうしてここまでの被害になったのか、
そして震災の経験から被害を最小限に防ぐ方法はないのか、
考えたいと思います。

戦後最大の被害の大きさ

淡路島、神戸市、西宮市、芦屋市などは震度7の激しい揺れに見舞われ、近畿圏に大きな被害を出しました。
死者6,434人、重軽傷者者43,792人。全半壊家屋274,181棟。焼失家屋約7,500棟、避難者約35万人。
断水130万世帯。停電260万戸。ガス停止86万世帯。電話不通30万回線。
同時多発火災約290件の大きな被害に見舞われました。

被害が大きくなってしまった理由

阪神淡路大震災で死亡した方の場所を見てみると、86.6%と大半の方が自宅で亡くなられています。

神戸市内の死者の死亡原因では83.3%の方が建物の倒壊や家具の転倒を原因とする「窒息死」や

「圧死」「頭部や内臓などの損傷」などでした。

次に多い死因は火事による「焼死」で12.2%。

しかし、この火災をさらに調べてみると、そのほとんどが家の倒壊が原因で火事が起こったり、

延焼しやすくなったりし、さらに家の倒壊によって避難できなかったことが、

尊い命を奪った理由であることがわかりました。

建物の倒壊による被害

上記をふまえると、亡くなった方の何と98〜99%が、多かれ少なかれ建物の倒壊が原因になっていました。

すなわち建物が倒壊しなければ、これらの方々の多くが

亡くならずにすんだといえるのではないでしょうか?


さらにこの大震災で亡くなった方の死亡時刻を見てみました。

専門性の高い監察医のデータによれば、現場で亡くなった方々の

約92%が地震発生後14分以内、すなわち地震が起きて間もなく、すでに命を失っておられました。

臨床医のデータを加えても14分以内に八割以上が亡くなっています。

大地震で倒壊した建物のほとんどは地震が起きてわずか5〜10秒で倒壊したと言われています。

犠牲者のほとんどが地震発生直後に建物が倒壊し、倒壊後すぐに亡くなっておられたことがわかります。

より多くの命を守るには

では実際、建物の倒壊を防ぐために日頃から何ができるのでしょうか?

震災後に行われた国土交通省の研究機関などの調査によると、倒壊した住宅の大半が

シロアリ被害や木腐朽被害などで強度が低下していたことが指摘されています。

シロアリは1階の柱と土台の継ぎ目を集中的に食べるため、本来の耐震性を発揮する

土台が崩れてしまい、住宅の耐震性が極端に低下していました。

具体的には「シロアリ被害・腐朽あり」とされた家屋の9割が全壊しているのに対し、

「シロアリ被害・腐朽なし」の家屋は2割程度、さらに5割以上の住宅が軽微な被害で済んでいるという衝撃的な事実がわかりました。

 

 

阪神淡路大震災を教訓に

モリエコでは防水工事、塗装工事を始め、シロアリ対策など

様々な建物のお困りごとに対応しています。

「阪神淡路大震災」の悲劇を繰り返さない為に「シロアリ対策」=「地震対策」であるという認識を強く持ち、

モリエコでも多くのお客さまにシロアリ対策、

防水工事をしっかりと実施していきたいと思います。

 

震災で亡くなられた方々の御冥福を心からお祈り申し上げます