- サステナビリティ
こんにちは!
モリエコ事務スタッフ、ことりです。
2020年7月1日に全国でレジ袋が有料化され、約1年5ヶ月が経ちましたが、みなさんはお買い物される際、レジ袋を買う派ですか?それともエコバッグ派ですか?
私は有料化される前からエコバッグ派でしたが、レジ袋ももらっていました。(ゴミ袋に使うため)
有料化されてからは買わないとレジ袋をもらえないので、ゴミ袋のために「ポリ袋L 100枚入り」を買っています。
しかし、これって結局プラスチックごみ削減に繋がるのかな?と悩みどころです。
そこで今回は日本のレジ袋とプラスチックごみ問題についての記事です。
◆プラスチックごみの問題が社会課題となっていたことが大きなきっかけ。
経済産業省によれば、プラスチックごみを減らすための「周知・通達」が目的とされています。
◆普段何気なくもらっているレジ袋を有料化することで、それが本当に必要かを考え、プラスチックごみを始めとした環境負担を減らせるよう、私たちの生活スタイルを見直すきっかけとすることを目的としています。
◆有料化される前
レジ袋をもらわない人→約25%
有料化された後
レジ袋をもらわない人→約75%
有料化されたことにより、レジ袋をもらわない人は約3倍になりました。
◆環境省の調べでレジ袋をもらった人もゴミ袋など再利用する人が約82%でした。
◆大手コンビニエンスストアのセブンイレブンは、2021年の2月までで約8000トンのプラスチックごみの削減に繋がったと発表しています。
また、レジ袋の有料化で得た収益は、ペットボトルのリサイクルのための回収容器の設置費用などにあてているとのことです。
◆この結果からレジ袋の有料化は
「使う必要がないプラスチック」を減らすことには繋がっていると思います。
レジ袋の有料化政策は「レジ袋の辞退率」という意味では効果があったと思います。
ですが、それによってレジ袋問題がすべて解決したかと言えば難しいところです。
◆レジ袋と似た形をしたポリ袋を、ゴミ袋として購入する人が増えました。
日々の家庭ごみは、ごみ袋に入れる必要があり、その際にレジ袋が必要になるため別でレジ袋が購入されています。
◆部分的には環境へ配慮した消費のように見えますが、長期的・全体的に見てみると、プラスチックごみが削減されたとは言い切れません。
環境性能が認められ、性能の表示があるレジ袋は有料化対象外です。
こうした袋への転換を進めることで、環境価値に応じた価値付けを環境省は推奨しています。
◆プラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの
→繰り返し使うことができるから
◆海洋生分解性プラスチックの配合率が100%のもの
→微生物によって海洋で分解されるから
◆バイオマス素材の配合率が25%以上のもの
→植物由来でCO2総量を変えない素材で作られているから
(地球温暖化対策に繋がる)
◆「お店でレジ袋をもらわないこと」が重要ではなく、
「レジ袋の消費量を減らすこと」が重要です。
レジ袋が有料化されたことがきっかけでプラスチックごみ問題について、
「行動や意識に変化があった」人が全体の20%に増えていることが環境省の調べでわかっています。
◆レジ袋有料化はプラスチックごみ、そのものの削減よりも、プラスチックごみ問題の周知がねらいであり、消費者の環境への意識が変わったことを考えると、大きな成果があった政策なのではないかと思います。