• コラム

3分でわかる「フェーン現象」ってなに?

こんにちは!
モリエコ事務スタッフ、ことりです。

みなさん「フェーン現象」ってご存知ですか?
天気予報で聞いたことがある方や学校の理科の授業で習った記憶のある方も多いのではないでしょうか?
そんな「フェーン現象」ですが、どうして起こるのかご存知でしょうか?
今回はそんな「フェーン現象」についてお話したいと思います。

※この記事はプロモーションを含みます。

フェーン現象の「フェーン」ってなに?

フェーン現象の「フェーン」とは、湿った空気が山を越えて反対側に吹き下りたとき、その風の吹き下りた側(風下側)の地域で、乾燥した高温の風が吹くことをいいます。

※ドイツ語の「Föhn」が語源で、南から吹く風という意味があります。

「フェーン」によって気温が上昇することを「フェーン現象」といいます。

「フェーン現象」の仕組み

フェーン現象によって風上側と風下側で気温が変化する理由は、湿った空気と乾いた空気で、気温の下がる温度が違うからです。

例をあげて説明します。

①25℃の湿った空気が2,000mの山を越えようとします。

②25℃の湿った空気は山に沿って上昇する時に、100m上るにつれて約0.5℃下がります。

※風上側でできた雲は山頂までに雨になったりします。

③すると2,000mの山頂に到達する時には湿った空気の温度は10℃(0.5℃×2,000m÷100m=10℃)下がって15℃になります。

④次にこの山頂で15℃になった空気が、今度は山を乾いた空気となって下降し、100m下がるにつれて約1.0℃上がります。

⑤15℃だった空気は、地上付近に到達する時には20℃(1.0℃×2,000m÷100m=20℃)上がって35℃になります。

こういった仕組みによって、風上では最初に25℃だった湿った空気が山を越えると35℃の乾燥した空気に変化し、風下の気温が10℃もあがってしまいます。

どんな時に起きやすいの?

フェーン現象はどんな日に起きやすいでしょうか?

実はフェーン現象は山がある地域だと1年中起こっています。

代表的なのは日本海に低気圧が進んだ時です。

日本海に低気圧が進むと、その低気圧に向かって南風が吹き込みます。

このみなみかぜは日本の本州の真ん中にある脊梁(せきりょう)山脈を超えて、日本海側へ吹き下ろします。

吹き下りた風は、乾燥した高温の風となっているため、日本海側は気温が上昇します。

このため日本海側に低気圧が進むと、日本海側でフェーン現象が発生します。

「六甲おろし」もフェーン現象?!

冬に日本海側から山を越えて太平洋側に空っ風として吹く風はとても寒いですよね。

フェーン現象なのに暖かくならないなんて……

元の気温よりも風が吹いた後の方が気温が下がってる……

その理由は「元々の空気が寒いから」です。

冬は北極の方からものすごく寒い空気がやってきます。(冬将軍)

その冷たい空気は太平洋側にあった空気よりもずっと温度が低くなっています。

そのため日本海側でたくさん雪を降らせ、山を越えて気温が上がったとしても、まだ太平洋側の気温よりも低いことが多々あります。

このフェーン現象の風は気温が下がるため、一般的に「ボラ」や「○○おろし」と言われています。

なので、冬に神戸の六甲山を越えてやってくるフェーン現象のことは「六甲おろし」と呼ばれています。

フェーン現象は1年中?

春のフェーン現象は、日本海に進む低気圧によって日本海側で起こりやすく、季節外れの高温をもたらします。

春先に起これば、積雪の多い地域に雪崩を引き起こすことがあります。

また、まだ体が暑さに慣れていない時期に急に気温が上がると、熱中症にかかりやすくなるため、注意が必要です。

夏から秋にかけてのフェーン現象は、日本海側だけでなく、太平洋側でもよく起こります。

夏は太平洋高気圧から吹き出す西よりの風によって太平洋側でフェーン現象が起こり、災害級の高温をもたらすことがあります。

台風シーズンには、台風から変わった低気圧が日本海へ進む時や、台風接近時に日本海側でフェーン現象が起こりやすくなり、高温をもたらします。

40℃前後の危険な暑さになることもあり、熱中症には厳重な警戒が必要です。

フェーン現象が起きた時に注意すること

フェーン現象が起きた時に注意することは大きくわけて2つあります。

1つ目「火災」

1つ目は空気の乾燥による火災です。

フェーン現象が発生すると、山を越えた風下側では気温が上昇し、湿度が下がります。

湿度が下がると、空気が乾燥するため、火が燃えやすくなります。

また、フェーン現象が発生すると、風も強まることが多く、火災が発生すると、延焼しやすいです。

2つ目「熱中症」

2つ目は、熱中症です。

フェーン現象が発生すると気温がどんどん上昇します。

特に春は低気圧が日本海を進みやすく、南よりの風が吹いて日本海側を中心にフェーン現象が多く起こるため注意が必要です。

なぜ、特に春は注意が必要かというと、まだ身体が暑さに慣れておらず、気温が急上昇すると熱中症になる可能性が高くなるからです。

フェーン現象が発生すると、春にもかかわらず最高気温が30℃を超えることがあり、熱中症になる可能性が高くなります。

こまめな水分補給や過度な運動を控えるといった対策が大切です。

仕組みや注意点を知ることで

フェーン現象は異常な高温をもたらす原因のひとつです。

フェーン現象がもたらす異常な高温や乾燥状態は、私たちの生活にさまざまな影響を与えます。

しかしフェーン現象の仕組みや注意することを知ることで、その被害は最小限に抑えることができるのではないでしょうか?

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