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柚子湯はいつ入るの?

こんにちは!
モリエコ事務スタッフことりです。

12月下旬に入り、一気に寒さが厳しくなってきました。
急激に寒くなったこともあり、身体がまだついていけておらず、風邪をひいてしまいそうなことりです。
何とか健康にこの冬も乗り越えたいのですが……
そこで「冬至」の行事です。
古くから運気をあげるために日本で行われてきた行事のひとつ。
「柚子湯」や「かぼちゃを食べる」などが有名ではないでしょうか?
今回はそんな「冬至」のお話です。

※この記事はプロモーションを含みます。

「冬至」ってなに?

冬至は暦の上で、1年で最も昼の時間が短い日のことです。

どうしてその日を冬至と呼び、特別な風習が行われるようになったのでしょうか。

「冬至」の意味・由来

冬至は「二十四節気」のひとつです。
二十四節気とは、太陽の動きをもとに1年を24等分したもので、季節を表す暦として使われてきました。

この日を境に日が長くなっていくため、冬至は太陽が復活するおめでたい日として、昔から世界中で祝われています。

日本や中国では、冬至を別名「一陽来復(いちようらいふく)の日」と呼び、太陽のパワーとともに運も上昇すると信じられていました。

悪い「気」を追い出し、寒い日々に負けずに無事に春を迎えられるよう、柚子湯に入って体を温めたり、栄養のあるかぼちゃを食べたりする風習が生まれました。

「夏至」は「冬至」の反対

冬至とは逆に、太陽が出ている時間が最も長い日が「夏至」です。

大阪では、冬至は夏至よりも約4時間50分、昼間の時間が短くなります。

二十四節気では、冬至の反対側に夏至が位置していて、冬至と夏至の間には昼と夜の時間が同じ日として春分・秋分が定められています。

この四つの間にある立春・立夏・立秋・立冬も、季節の変わり目を表現するときに、よく使われる言葉です。

「冬至」に柚子湯に入るのはなぜ?

冬至の日は寒い時期なのでお風呂に入って温まる方が良いということは分かりますが、柚子を入れるのはなぜでしょうか。

柚子湯に入る理由

冬至の入浴は、もともとは体を清め厄を追い払うことが目的でした。
現代では、毎日お風呂に入るのは当たり前ですが、昔はそうではありませんでした。
「一陽来復」を祝う前に体を洗って運を呼び込む準備をしたといわれています。

また、香りの強いものは邪気を寄せ付けないという考えもあり、冬が旬で、ちょうど冬至の時期に強い香りを放つ、柚子をお湯に浮かべるようになりました。
柚子は何年もかけて実をつけることから、「長年の苦労が実るように」との願いも込められているそうです。

単に体を温めるだけでなく、悪い気を追い払い、開運を祈る意味もありました。
実際に柚子湯には血行促進や風邪予防、美肌、リラックスなどさまざまな効果が期待できると言われています。
現代でも、寒い冬を元気に乗り切るために役立つ入浴法といえますね。

柚子湯の入り方

柚子湯には「丸ごと入れる」「カットして入れる」など、様々な方法があります。

柚子湯気分を盛り上げたいなら、丸ごと入れるのがおすすめです。

①丸ごとお風呂へ
柚子1個や2個では香りを感じるほどにはなりませんので、たくさん入れるのがおすすめです。

②輪切りや半分にカットしてお風呂へ
柚子の香りもよく、成分も出やすい方法です。
しかし、だんだんグニャグニャになってきて果肉や種がお湯に浮いてくるため、お掃除が大変になってしまいます。
(子どものころ柚子を湯船で剝いて母に叱られた記憶があります……)

③柚子を輪切りや半分にカットし、袋に入れてからお風呂へ
洗濯ネットやガーゼなどで袋を作り、中身が出ないようにします。
柚子が見えないのが残念ですが、香りや成分も出やすくお掃除も楽です。

「冬至」の食べ物の風習

冬至には「ん」のつくものを食べると「運」が呼びこめるといわれています。

にんじん、だいこん、れんこん、うどん、ぎんなん、きんかん……など「ん」のつくものを運盛り といい、縁起をかついでいたのです。

運盛りは縁起かつぎだけでなく、栄養をつけて寒い冬を乗りきるための知恵でもあり、土用の丑の日に「う」のつくものを食べて夏を乗りきるのに似ています。

また、「いろはにほへと」が「ん」で終わることから、「ん」には一陽来復の願いが込められているとも言われています。

「かぼちゃ」を食べて無病息災

一年中新鮮な野菜を食べられる現在と違い、昔の人にとってかぼちゃは冬の大切な栄養源でした。

黄色には魔除けの効果があると考えられていたこともあり、実が黄色くて栄養豊富なかぼちゃを冬至に食べて、無病息災を願う風習が生まれたといわれています。

また、かぼちゃは漢字で「南瓜」なので、「なんきん」と読めば「ん」が付く食べ物になります。

「冬至」の七種(ななくさ)で運も倍増!

運盛りの食べものに「ん」が2つ付くと「運」も倍増すると考えられていて、それら7種を「冬至の七種(ななくさ)」と呼ぶことがあります。

【冬至の七種(ななくさ)】
なんきん:南京(かぼちゃ)
れんこん:蓮根
にんじん:人参
ぎんなん:銀杏
きんかん:金柑
かんてん:寒天
うんどん:饂飩(うどん)

朝は小豆パワーで

冬至の朝には小豆粥を食べるという風習も伝わっています。

赤も邪気を払う効果を持つ色とされており、米に赤い小豆を混ぜた「小豆粥」が冬至の朝食として食べられるようになりました。

お祝い事の日にお赤飯を炊くのも邪気を払うためですね。

 

また茨城県の郷土料理である「いとこ煮」も冬至に食べることで有名ですよね。

ところで「いとこ煮」ってどうして「いとこ」なの?と思われた方、下記の記事で詳しく書いています。

「いとこ煮」ってどうして「いとこ」なの?

古くから伝わる風習を大切に

古くから伝わる風習も大切にしてみて
冬至は昔の人にとって、太陽の力が復活し、運気をあげてくれる特別な日でした。
冬至を祝う背景には、厳しい冬を無事に乗り越えたいという、切実な願いが込められていたのかもしれません。

冬至を機会に、古くから伝わる、柚子湯や「ん」の付く食べ物などの風習を大切に、この冬を乗り切りましょう。