- コラム
こんにちは!
モリエコ事務スタッフのことりです。
10月13日は「国際防災の日」です。
元々は国際デーのひとつとして10月の第2水曜に記念日制定されていたものを、国連総会で10月13日の固定日に変更し再制定されました。
防災の日について知識を深めることは、意識を高め正しい防災対策を取ることにも繋がります。
今回は「国際防災の日」のお話しです。
国際防災の日とは1989年に国連が制定した国際デーのひとつです。
制定されたきっかけは1989年から約20年さかのぼります。
1970年、巨大なサイクロンがバングラデシュを襲いました。
約50万人もの被害者を出したこの自然災害は、世界の防災意識を急激に高める出来事になりました。
翌年1971年に国連災害救援調整官事務所が設立され、全世界の緊急援助の仕組みが構築されはじめました。
1970年にバングラデシュを襲ったサイクロンから「国際防災の日」が制定されるまでの20年間。
①発生した自然災害で約300万人もの尊い人命が奪われたこと
②230億ドルの経済的被害が発生したこと
③アフリカ地域の干ばつによる人道危機の問題
このような現状から国連は1990年代を「国際防災の10年」と定義しました。
そして1989年、「国際防災の10年」の活動方針を具体的に掲げ、国際防災の日が制定されました。
国際防災の日をきっかけに啓発がおこなわれている防災への取り組みには、課題のひとつにレジリエンス(強靭化)があります。SDGs(持続可能な開発目標)にも掲げられているこのレジリエンス(強靭化)は、持続可能な社会の実現とグローバルな防災意識が深い関係にあることを示しています。
SDGsでは目標1「貧困をなくそう」と目標11「住み続けられるまちづくりを」でレジリエンス(強靭化)に強く言及しています。目標1では困難な立場にある人々のレジリエンス(強靭化)を構築し、気候変動や異常気象における災害、経済・環境的なショックへの備えを高めるという内容です。
目標11では直接、災害に対するレジリエンス(強靭化)を掲げています。
そのためにはグローバルな防災意識の高まりと具体的な行動が必要不可欠です。
各国で積極的に取り組み、誰ひとり取り残さないための社会への取り組みが進んでいます。
「災害対策したって起きた時は起きた時、意味がない」と言う人がいます。
確かに、災害対策は完全に安全を保障するものではありません。
しかし、1日でも長く生き延びれば救助が間に合い、たとえ負傷しても軽症で済む可能性が高くなります。
そこで、誰でも気軽にできる5つの災害対策をご紹介します。
ライフラインが停止した際に備えて、飲料水や非常食を備蓄しておきましょう。
また、トイレットペーパーやティッシュ、ライターなど生活必需品の備蓄も大切です。
本来備蓄は1週間分を用意するのがベストですが、保管場所や管理、コストの問題もあるので、ご家庭に合わせて用意してください。
非常時にサッと持って避難できるよう、日頃から避難バッグを用意しておくことも大切です。
バッグの中には食料や貴重品、衣類、救急用品などを入れておきましょう。
また、災害に巻き込まれた際、確かな情報源を持っていると安心です。
携帯ラジオやスマートフォンの電池切れを予防するポータブル充電器も忘れずに入れましょう。
避難場所の把握
もし、大災害に遭遇したら、どのルートをたどってどこに非難しますか?
この質問の答えがすぐに思い浮かばない場合は、避難経路と避難場所の確認をしてください。
災害発生時、自宅にいるとは限らないので、学校や会社などあらゆる場所の避難経路を確認しておくことが大切です。
下記、画像から国土交通省のハザードマップを検索できるサイトにアクセスできます。
ぜひ確認してください!
寝室に背の高い家具がある方は、家具を壁に固定して転倒を防いでください。
もちろん寝室以外の家具も固定するのがベストですが、家中の家具全てを固定するのは難しい場合もあると思います。
その為、まずは避難が遅れやすい就寝中の災害に備えて、寝室の安全から考えるのがおすすめです。
安全な日常を過ごしていると、災害をどこか他人事のように感じたり、防災の重要性が感じにくいことがあると思います。
しかし、気を抜いて忘れた頃にやって来るのが災害です。
防災の日や防災月間は、あくまで災害の恐ろしさや防災の大切さを思い出す「きっかけの日」です。
防災の日だけ気合を入れて災害対策するのではなく、防災の日をきっかけに意識を高め、その後も行動し続けることが大切です。
もちろん代表的な原因として、躯体(柱や壁など)の耐震強度の基準が満たされていない、新耐震強度基準(1981年6月1日以前)の建物は揺れによって被害が出る可能性は高くなっています。
しかし実は普段の雨や災害レベルの豪雨による漏水が大きな原因になっていました。
漏水によって建物の中に雨水が侵入してしまうと大切な躯体(柱や壁など)が腐食してしまいます。
柱などの木部が腐ってしまったり、鉄筋が錆びてしまったり、見えない場所でどんどん建物が劣化してしまいます。
木部が腐食すると、「木材腐朽菌(キノコ菌)」が発生してしまいます。
この「木材腐朽菌(キノコ菌)」の大好物(栄養)は木部の強度を維持するセルロース(繊維質)であるため、木部は強度を保てなくなってしまいます。
さらに木部が腐食し良い香りがすると、その香りに誘われて厄介な生物が住み着きます。
それは「シロアリ」です。
シロアリの大好物(栄養)も木部の強度を維持するセルロースであるために木部躯体(柱や壁)の強度はますます保てなくなります。
木部にとって大切なセルロースを破壊された状態で地震が発生してしまうと、建物は倒壊してしまいます。
大阪市立大学の地震による倒壊住宅の調査によると、「阪神・淡路大震災」で倒壊した住宅の8~9割は「木材腐朽菌(キノコ菌)」や「シロアリ」の被害が発見され、「劣化のある住宅」の全壊率は80%にも及んでいました。
一方「劣化のない住宅」は全壊と半壊を合わせても50%ということでした。
この建物を腐食させる「木材腐朽菌(キノコ菌)」や「シロアリ」が発生するには
①空気
②温度
③木部(セルロース等)
④水分(漏水)
が必要です。
この①~④のうち、どれがかけても「木材腐朽菌(キノコ菌)」や「シロアリ」は繁殖することができないのですが、①~③をなくすことはできません。
しかし④の「水分(漏水)」は防水工事によって防ぐことができます。
年々、勢いを増す、台風や豪雨。
いつ発生するかわからない大地震。
人々が安心安全に暮らし、価値のある建物を維持していくためにも、災害対策として、一度建物の防水を見直してみませんか?
モリエコではバルコニーや屋上の防水工事はもちろん、外壁塗装や、屋上清掃なども承っております。
大雨や地震の被害が出てしまう前に点検もかねて、ぜひご相談ください。