- サステナビリティ
こんにちは!
モリエコ事務スタッフ、ことりです。
17の目標、今回は6回目、SDGsの目標6「安全な水とトイレを世界中に」についてです。
「安全な水とトイレを世界中に」の目標には、命にかかわる様々な課題があります。
なぜかというと「水」が私たちが生きるために直接的にも間接的にも最重要な資源だからです。
すべての人が安全に水を使用できるようにするためには?
今回は目標6「安全な水とトイレを世界中に」について
①SDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」に関しての現状
②建設業として取り組めること
③モリエコが取り組んでいること、取り組めること
の3点について書いていきたいと思います。
世界中には人口の40%を超える人たちが水不足に苦しむだけでなく、糞尿に汚染されている水を飲料水として使用するしかないないなど、衛生的にも極めて命の危険にかかわる課題を抱えています。
また綺麗な水を求めて紛争などの原因にもなっています。
・糞尿で汚染された飲料水を使用している人数→約18億人
・トイレや公衆トイレなど、基本的な衛生施設を利用できない人数→24億人以上
・下痢性疾患で死亡する子どもの人数→1日800人以上
・その他、不衛生な水が原因による疾患で死亡する子どもの人数→年間180万人
・排水処理されずに流れている汚染水→80%
「安全な水にアクセス」とはWHO(世界保健機関)では「1㎞以内に1人1日20ℓの水を確保できる場所があること」と定義しています。
その条件を満たすことのできない人が世界中に約9億人以上いるといわれています。
「安全な水にアクセス」できることによってさまざまな問題の解決に繋がります。
「安全な飲料水の確保」は人々の健康や命の問題解決に。
「農業用水の安定供給」は食糧問題の解決に。
「下水対策・水質汚染対策」は環境や公衆衛生の問題解決に。
「災害に応じられる[治水対策]」は命と財産を守り、地域安定に繋がります。
世界では水の確保という重労働を課されることによって子どもたちの教育や女性の社会進出の機会が奪われてしまっています。
安全な水にアクセスできるということは、開発途上国の経済発展の為にも重要な課題です。
安全な水とトイレを届けるためには建設業の取り組みも大切になってきます。
そこで私が考えた「建設業として取り組めること」は以下です。
・井戸や貯水槽、水道設備、トイレや手洗い施設などの設置や建設
各地の水や、衛生管理の為の施設を安全に低価格で建設することは支援になるのではないでしょうか?
・建設工事現場の仮設トイレの設置
現状、すべての建設現場に仮設トイレが設置されている訳ではありません。
半日~1日で工事が終わる工事現場もあり、仮設トイレを設置する金額を考えると設置できていないのも現実です。
また女性用の仮設トイレが少ないのも現状です。
こういった現状にあわせて、国土交通省では、建設現場などでの職場環境改善を推進するために、性別を問わず快適に使用できる、仮設トイレとは思えない清潔な内装の「快適トイレ」と呼ばれるトイレも出てきています。
曇りガラスだったり、ボタン式の解錠ドア、エアコン、セパレート設計、着替えスペース、収納スペース、全身鏡など充実した設備がそろっています。
すべての現場には難しいかもしれませんが、現場の大きさにあわせてこういった「快適トイレ」の導入も考えていければと思っています。
モリエコでは水資源を守るために様々な取り組みをしています。
事務所での無駄の削減はもちろん、建設工事現場では排水管理など、少しでもきれいな水を循環できるよう行動しています。
工事内容における注水や粉じん対策の散水など、工事現場ごとに取水、排水管理方法、排水基準値を施工前に確認しています。
世界には日本のように安全な水やトイレを利用できない人がたくさんいます。
それは健康を損ない、尊厳を奪われ、命を落とす危険にさらされてしまうことでもあります。
そんな状況をかえるためにも、安全で管理された水とトイレはすべての人が利用できなければなりません。
しかし私たちが現地へ直接行って井戸や衛生施設を設置するのは難しいです。
海外ボランティアなどに参加すればできるかもしれませんが、誰もができるわけではありません。
だからこそ政府や関連機関、NPO・NGOなどの活動に委ねなければいけないところもあります。
寄付を行ったり、国内でのNPO・NGOの活動に協力したりすることで、間接的に支援することができるのではないでしょうか?
モリエコでも私たちが普段から当たり前に使っている安全な水とトイレを、世界中の人々が受けられるようにするためにも現状の問題を知り、できることから始めていきたいと思います。